FC-76がデジタル対応になって復活しました。前玉に現代のエコガラス、後玉にフローライトレンズを配置する設計の2枚玉フローライトアポクロマート式屈折望遠鏡です。新設計による性能向上の結果、旧FC-76と比べて青ハローが約30%減少することに成功しました。焦点距離は30mm短くなっています。フローライトレンズの持つシャープでコントラストの高い像をお楽しみいただけます。比較的小型で軽量ですので、気軽に持ち出して月や惑星を観望するような使い方にも適しています。
FC/FSマルチフラットナー1.04×、76Dレデューサー、エクステンダーQ1.6×等の豊富なアクセサリーが用意されていますので、様々な用途に活用できます。
FC-76D鏡筒は2種類をご用意しています。鏡筒径φ95mm・フードスライド仕様・2インチサイズアクセサリー対応のFC-76DS鏡筒と、鏡筒径φ80mm・フード固定式・31.7mmサイズアクセサリー対応のFC-76DCU鏡筒です。光学系は同一のものが使用されています。このページで紹介している鏡筒はFC-76DCU鏡筒です。
FC-76DCU鏡筒はφ80mmの鏡筒が採用され、嵩張らず軽量な鏡筒に仕上がっています。鏡筒が中央付近で分割できる構造になっており、短くしての収納・運搬ができます。分割部分を塞ぐためのキャップも付属しています。分割すると対物側が約34cm、接眼側は約33cmの長さになり、海外への持ち運びの際に飛行機内へ手荷物として持ち込める大きさにできます。
■FC-76DCU 直焦点
FC-76DCU鏡筒の直焦点における色ズレは非常に少なく、すっきりとしたシャープな像を結びますので、TOE-2.5mm アイピースなどの短焦点アイピースを用いての眼視に好適です。
■FC-76DCU + 76Dレデューサー
焦点距離417mm f/5.5と焦点距離を約0.73倍に短縮し、周辺部の収差の補正も行います。イメージサークルは周辺減光の影響もあってφ36mmとなりますが、スポットダイアグラムの示すように35mmフルサイズ最周辺まで鋭い像を結びますので、フルサイズカメラでの天体撮影も十分可能です。F5.5の明るさを活かして淡い対象の撮影にも威力を発揮します。
カメラマウントを使用した取り付けは、別売のカメラ回転装置S、本レデューサー、カメラマウントDX-60Wとなります。その他の接続方法はこちらを参照ください。
天体写真作例はこちら
■FC-76DCU + FC/FSマルチフラットナー1.04×
FC/FSマルチフラットナー1.04×を併用することにより、焦点距離590mm f/7.8と焦点距離は若干長くなりますが、周辺像が大きく改善され、イメージサークルはφ44mmと35mmフルサイズまでの写野全面で均一な像が得られるようになります。
カメラマウントを使用した取り付けは、別売のカメラ回転装置S、本フラットナー、別売のマルチCAリング76、カメラマウントDX-60Wとなります。その他の接続方法はこちらを参照ください。
天体写真作例はこちら
主な仕様 | |
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商品名 | FC-76DCU鏡筒 |
形式 | フローライトアポクロマート |
有効口径 | 76mm |
焦点距離 | 570mm |
口径比 | 1:7.5 |
分解能 | 1.5" |
極限等級 | 11.2等 |
集光力 | 120倍 |
鏡筒径 | 80mm |
全長 | 約655mm 分割時 対物側:約336mm(ツナギ環含む)、接眼側:約327mm ※全てキャップを含まない実測値。ツナギ環オスネジ部約8mm |
質量 | 総質量:約1.9kg(ファインダー含む) |
対物フード外径 | 95mm |
ドロチューブストローク | 30mm |
メタルバック(*) | 159mm |
付属品 | 6倍30mmファインダー、ファインダー脚、φ78ポリキャップ、φ80ポリキャップ、工具 |
備考 | 鏡筒分割式 |
(*)接眼体後端より焦点面までの距離 | |
76Dレデューサー 併用時 | |
焦点距離 | 417mm |
口径比 | 1: 5.5 |
イメージサークル | φ36mm |
メタルバック | 56.0mm |
FC/FSマルチフラットナー1.04× 併用時 | |
焦点距離 | 590mm |
口径比 | 1: 7.8 |
イメージサークル | φ44mm |
メタルバック | 75.0mm |
対応CA-35 | マルチCAリング76 [KA18203] |