FC-76DP鏡筒の主な特長
対物レンズはFC-76DC鏡筒と同一ですが、新型の高性能レデューサー(76DP FUレデューサー0.64×)を取り付けるために大型接眼体を採用したモデルです。
76DP×FUレデューサー0.64×使用時は、非常に優れた結像性能を持つ焦点距離365mm F/4.8の高性能アストロカメラとなります。また、現行の補正レンズであるFC/FS マルチフラットナー1.04×にも対応しております(無限遠にピントを合わせるために、別売のM55.9延長筒L30を併用ください)。 本鏡筒もFC-76DCUの魅力であった鏡筒分離式を採用しています。
詳細はシステムチャートをご参照ください。
鏡筒本体につきましては、従来のスタイルとは異なる外観になっていますが、これは高性能専用レデューサー(76DP FUレデューサー0.64×)を収めるための仕様です。
FC-76DP鏡筒の天体撮影適性
★ FC/FSマルチフラットナー1.04×についても対応可能です!
新発売の『M55.9 延長筒L30』を取り付けていただくことで「FC/FS マルチフラットナー1.04×」についても対応可能となっています。結像性能はFC-76DCUにFC/FSマルチフラットナー1.04×を併用したものと同等となります。
★ フローライトレンズを使用した高性能レデューサーです!
76DP FUレデューサー0.64×(別売)とFC-76DP鏡筒との組み合わせでは焦点距離570mm→365mm(F/7.5→F/4.8)となり、歴代のFCシリーズ・FC-Dシリーズを通して最高の速写性(※6)と最高の結像性能を両立します。イメージサークルはφ44mmで、35mmフルサイズに対応しています。
(※6)FC-100DF + FC-35レデューサー0.66×と並ぶF/4.8


FC-76DP鏡筒+FC/FSマルチフラットナー1.04×の天体写真作例
天体写真作例はこちら(FC-76DCU鏡筒で撮影された作例ですが、FC-76DP鏡筒においても同様です)
FC-76DP鏡筒+76DP FUレデューサー0.64×の周辺像

アリガタ及び鏡筒バンド
鏡筒径の変更に際して、軽量化したアルミ切削タイプの 鏡筒バンド95WB と アリガタ220B も発売いたします。バンドに対するアリガタの取り付け位置は前後方向に大きく可動できるため、重量のあるカメラを取り付けた場合の重心移動にも対応します。アリガタ220Bは従来の弊社の規格(Mewlonシリーズ等)とは異なり、底面幅44mm の幅狭タイプを採用しています。
※鏡筒保持の際は、鏡筒外径φ95mm部分(前後方向の長さ82mm)に鏡筒バンドを取り付けます。既存の「鏡筒バンド95S」を使用した場合は固定は可能ですが前後幅が大きく、φ95mm部分からはみ出して取り付ける形となります。このため新製品「鏡筒バンド95WB」の使用を推奨いたします。




メタルバックが207.1mmと長めに取られておりますので、上図のような正立ミラーシステム(EMS)を取り付けての眼視にも好適です。
主な仕様 | |
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商品名 | FC-76DP鏡筒 |
形式 | 2群2枚フローライトアポクロマート |
有効口径 | 76mm |
焦点距離 | 570mm |
口径比 | 1:7.5 |
鏡筒径 | 95mm |
全長 | 592mm |
質量 | 2.3kg |
対物フード外径 | 95mm |
メタルバック(*1) | 207.1mm |
ファインダー | 別売(6×30推奨) |
(*1)接眼体後端より焦点面までの距離 | |
76DP FUレデューサー0.64× 併用時 | |
焦点距離 | 365mm |
口径比 | 1: 4.8 |
イメージサークル | φ44mm |
FC/FSマルチフラットナー1.04×(*2) 併用時 | |
焦点距離 | 590mm |
口径比 | 1: 7.8 |
イメージサークル | φ44mm |
対応CA-35 | マルチCAリング76 [KA18203] |
(*2)無限遠にピントを合わせるために、別売のM55.9延長筒L30を併用ください |