EM-11赤道儀極軸望遠鏡接眼部に取り付けることで極軸望遠鏡スケールパターンの十字線を水平・垂直に簡単に合わせることができる水準器です。眼視時は簡易的な方法で極軸合わせを行うだけでもさほど困ることはありませんが、撮影時等では正確な極軸合わせを行う必要があります。EM-11赤道儀で正確に合わせる際は北極星の時角を計算し、該当する位置へ北極星を導入させる方法を用います。この方法では極軸望遠鏡スケールパターンの水平・垂直が正確に合わせられている状態になっていないと正しい位置に北極星を導入できませんが、リングレベルを用いることで水平・垂直合わせが簡単に精度よくできるようになります。1.5mmヘクスキー付属。

予めリングレベルを正確に取り付ける必要があります。極軸望遠鏡のスケールパターン内の十字線を建物の壁や窓などの水平・垂直の基準にできるものに向けて高度調整ネジ、方位調整ネジ、極軸の回転方向を操作して合わせておきます。その状態でリングレベルを水準器が水平になる位置で固定して使用してください。

極軸を合わせる際は観測日時の北極星位置を時角計算を行うか、早見盤やPC・スマートフォン用の北極星位置を表示するソフトウェア等で調べておきます。極軸望遠鏡の視野内に北極星を入れた後にリングレベルの水準器が水平になるように極軸を回転させて十字線を水平・垂直に合わせ、スケールパターン上の該当する位置へ北極星を方位・高度調整ネジを操作して導入することで高精度な極軸合わせが行えます。モーターが作動していると水準器も徐々に回転して行きますので、極軸合わせ中に時間が空いた場合は水準器を合わせ直して使用してください。詳しくは赤道儀の取扱説明書を参照してください。

EM-10等の赤道儀には取り付けできません。EM-10では赤道儀本体の赤緯体に内蔵されている水準器で水平出しができます。