ADCは回転式のウェッジプリズムを2枚内蔵した大気分散を補正するためのプリズムです。大気分散とは低空にある天体の像が地球大気の影響により上下方向へ色が滲み、像が不鮮明になる現象です。ADCは2枚のウェッジプリズムを適した角度に調節することでこの色滲みを打ち消すように補正することができます。
ADCの働き
惑星の高度によって滲みの量は異なりますが、上画像のように長波長側と短波長側が上下にずれたような像を結びます。ADCは内蔵のプリズムを適した位置へ回転させることでこの滲みを補正し、各波長の結像位置を合わせるような効果が得られます。この結果得られる像が鮮明になり、より詳細な惑星面の観測が可能となります。
取り付け規格
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取付は31.7mm差し込みかM42P0.75ねじ込みで行えますので様々な鏡筒やPCカメラに使用できます。上画像は左側が対物側となります。一例とバレル部分を取り外すとADC本体にはM42P0.75のメスネジが切られています。アイピースアダプター側も取り外すことができ、M42P0.75のネジが利用できます。本体側がメスネジです。アイピースアダプターの接眼側周囲にもM42P0.75のネジがあります。ADCやカメラを回転させたい場合もありますので、全てをねじ込みで取り付ける際には回転させる機構を併用する必要があります。
取り付け例
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この例ではM-180C鏡筒、パワーメイト2.5×、ADC、ASI290MC(生産終了)と接続しています。惑星撮影には定評のある組み合わせです。
ご注意ください
・ADCをお使いになる場合、光学系の合成F値を20以上にしていただく必要がございます。
必要に応じてエクステンダーレンズ、バローレンズなどの拡大光学系をお使いください。
・一般的なバローレンズとカメラの間に装着する場合など、使用状況によっては拡大率が
高くなる場合があります。光路長は31.7mm差し込みでの取り付けの場合約56mmに
なります。使用状況や鏡筒によっては合焦できなくなる場合がありますので良くご確認
の上お求めください。
主な仕様
プリズム偏差角:1枚につき2°
プリズム素材:H-K9L (Schott BK7相当品)
面精度:1/10λ(波長632.8nmの場合)
光路長:約56mm
質量:約135g
ADCの働き
惑星の高度によって滲みの量は異なりますが、上画像のように長波長側と短波長側が上下にずれたような像を結びます。ADCは内蔵のプリズムを適した位置へ回転させることでこの滲みを補正し、各波長の結像位置を合わせるような効果が得られます。この結果得られる像が鮮明になり、より詳細な惑星面の観測が可能となります。
取り付け規格
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取付は31.7mm差し込みかM42P0.75ねじ込みで行えますので様々な鏡筒やPCカメラに使用できます。上画像は左側が対物側となります。一例とバレル部分を取り外すとADC本体にはM42P0.75のメスネジが切られています。アイピースアダプター側も取り外すことができ、M42P0.75のネジが利用できます。本体側がメスネジです。アイピースアダプターの接眼側周囲にもM42P0.75のネジがあります。ADCやカメラを回転させたい場合もありますので、全てをねじ込みで取り付ける際には回転させる機構を併用する必要があります。
取り付け例
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この例ではM-180C鏡筒、パワーメイト2.5×、ADC、ASI290MC(生産終了)と接続しています。惑星撮影には定評のある組み合わせです。
ご注意ください
・ADCをお使いになる場合、光学系の合成F値を20以上にしていただく必要がございます。
必要に応じてエクステンダーレンズ、バローレンズなどの拡大光学系をお使いください。
・一般的なバローレンズとカメラの間に装着する場合など、使用状況によっては拡大率が
高くなる場合があります。光路長は31.7mm差し込みでの取り付けの場合約56mmに
なります。使用状況や鏡筒によっては合焦できなくなる場合がありますので良くご確認
の上お求めください。
主な仕様
プリズム偏差角:1枚につき2°
プリズム素材:H-K9L (Schott BK7相当品)
面精度:1/10λ(波長632.8nmの場合)
光路長:約56mm
質量:約135g