惑星・月の撮影や、オートガイド用のカメラに使用できるカラーCMOSカメラです。近年主流となりました非圧縮動画からの高解像画像抽出を行う撮影方法に適しています。PCとUSBで接続し制御するカメラで、USB3.0に対応するPCを使用すれば高速なデータ転送により高いフレームレートでの撮影を行うことができます。給電はUSBからのバスパワーで行います。
撮像素子にはソニー製CMOS「IMX385」が採用されています。ASI224MCで採用されているIMX224のピクセルサイズ等を保ったまま画素数を増やし面積を広げたような撮像素子で、画素数は約213万画素、センサーサイズは7.3mm×4.1mm、対角サイズは8.35mmとなります。少し広めの撮像素子面積を持つ機種がご希望の場合に適したCMOSカメラです。
赤外域の感度が高く、「ZWO IR850フィルター」等を併用しての月惑星の赤外撮影にも対応できます。通常の撮影時には赤外カットフィルターの併用をお勧めいたします。
鏡筒との接続は31.7mm差し込み等で行え、直焦点撮影やバローレンズ併用撮影、拡大撮影等での撮影が可能です。ST4互換と呼ばれているガイドポートを装備しているのでオートガイド用カメラとしても使用可能です。
基本性能
量子効率
システムチャート
鏡筒との接続は様々な方法で行えます。カメラに標準付属の部品を使用して31.7mm差し込みで接続する方法や、M42P0.75ネジで接続することができます。キヤノンEFマウント用かニコンFマウント用に限られますが、別売のマウントアダプターを併用することでカメラマウントの取り付けられた鏡筒やカメラ用レンズ(※絞りやピントリングの操作に制限がある場合があります)に取り付けることも可能です。他にも各別売の各種アダプターを併用することで様々な接続方法で撮影ができます。詳しくは非冷却カメラシステムチャート(1)を参照してください。
主な仕様 | ||
センサー | SONY IMX385 カラー | |
センサーサイズ | 7.3mm×4.1mm(1/1.9") | |
対角サイズ | 8.35mm | |
解像度 | 1,936×1,096(2.1MP) | |
ピクセルサイズ | 3.75μm×3.75μm | |
最大解像度でのフレームレート | 54fps(12bit、USB3.0) | |
露出時間 | 32μs〜2,000s | |
リードノイズ | 0.75e(ゲイン30db時) | |
量子効率ピーク | 80%未満 | フルウェル容量 | 18.7ke |
A/Dコンバータ | 12bit | |
撮影領域の選択 | 可能 | |
USBポート | USB3.0 Type-B | |
オートガイドポート | 6極6芯モジュラー(通称ST4互換、RJ-11) | 保護フィルター | AR Window |
鏡筒への取付 | 31.7mm差し込み、M42P0.75ネジ込み、50.8差し込み(取扱注意) | |
直径 | 62mm(突起部を含まず) | |
質量 | 140g | |
フランジバック | 12.5mm | |
電源 | USBバスパワー | |
付属品 | T2→31.7スリーブアダプター、USB3.0ケーブル、6極6芯モジュラーケーブル、キャップ、クイックガイド |