1/1.2インチサイズモノクロCMOSセンサーを搭載した非冷却カメラです。撮像素子は「Sony IMX174」を採用しています。解像度1,936×1,216、ピクセルサイズ5.86μmの撮像素子で、3.5eという低い読み出しノイズ性能と高い飽和電荷容量(32ke)を実現しています。画面全体を一度に読み出せるグローバルシャッターを採用しています。動く対象の撮影時でも歪みが起きにくく、形状をより正確に撮影することが可能です。比較的大き目のモノクロ撮像素子を採用しているので、惑星だけでなく月面や太陽の撮影にも適しています。ST-4互換と呼ばれるガイドポートも装備しているので写野の広いオートガイド用カメラとしても使用可能です。

スタッフのおすすめポイント！

極限的な解像力に優れるモノクロカメラです。月や太陽の撮影（太陽の場合は必ず減光フィルター等を使用してください）で、1秒に100コマ以上の転送速度を維持しつつ、グローバルシャッターで大気による像の歪みも抑えて…となると、現状ではZWO社のラインアップでは本機の一択になります。

長辺が2000ピクセル程度なので、長焦点鏡筒と組み合わせて撮影し、画像処理でモザイク合成を行うことで、手間は掛かりますが非常に高解像な月や太陽の撮影が狙えます。 ※Mewlon180C鏡筒と本機を用いた月面撮影はこちらの記事をご覧ください

基本性能




量子効率

量子効率のピーク値は最大77%に達します



システムチャート


鏡筒との接続は様々な方法で行えます。カメラに標準付属の部品を使用して31.7mm差し込みで接続する方法や、M42P0.75ネジで接続することができます。キヤノンEFマウント用かニコンFマウント用に限られますが、別売のマウントアダプターを併用することでカメラマウントの取り付けられた鏡筒やカメラ用レンズ(※絞りやピントリングの操作に制限がある場合があります)に取り付けることも可能です。他にも各別売の各種アダプターを併用することで様々な接続方法で撮影ができます。詳しくは非冷却カメラシステムチャート(2)を参照してください。




※USBからの電力供給が不足していると動作しない場合があります。ハブを介して複数のUSB機器を接続する際はご注意ください。保護ガラスにはARコーティングが施されています。可視光だけでなく近赤外線を透過しますので、可視光域での撮影時にはIR/UVカットフィルター等の近赤外線域を遮断するフィルターの併用を推奨いたします。ドライバはZWO社のWEBサイトからダウンロードしてご使用ください。撮影用のソフトウェア等も必要に応じてダウンロードするか、対応する市販ソフトウェアをお求めください。このカメラはPC等から制御する必要があります。カメラ単体では撮影できません。